今回は、公務員試験の相談で特に多くの相談を頂いた地方公務員の筆記試験について書きます。
今回のテーマは非常に重要であるため必読な内容となっています。
地方公務員試験の筆記試験は、
教養試験、専門試験、論作文試験、適性検査で構成されている。
過去の参考記事はこちら⇒ 働きながらでも公務員試験は合格できるのか。
教養試験
教養試験は、公務員試験で必ず出題される試験です。公務員試験を合格するために避けては通れない試験となります。
教養試験の科目とは。
毎年必ず数問の出題がある (優先度 高) |
毎年必ず1問は出題がある (優先度 中) |
数年に1問程度出題がある (優先度 低) |
判断推理、数的処理、資料解釈、現代文、英文、日本史、法律(憲法、民法)、時事 |
数学、物理、古文、政治経済、世界史、生物、地学 |
文学、芸術、思想 |
優先度「高」の科目
必ず勉強して解ける問題の幅を広げていきましょう。この科目をしっかりと抑えなければ平均点の向上は見込めません。
優先度「中」の科目
勉強して解けるようになる必要がありますが、苦手な科目は捨てる選択も有りです。
例えば、数学は全く解けない方がある程度解けるようになるには時間がすごく必要です。それならば、政治経済や世界史、生物など暗記すれば解ける問題に力を注いだ方が効率が良いです。
優先度「低」の科目
数年に1問の出題頻度であるため、高と中の基本的な問題を解けるようになれば手を広げるくらいで良いと思います。
専門試験
専門試験は主にA日程の自治体の筆記試験で実施される試験です。専門試験は選択式で、2~3の科目を選択し問題を解く試験になります。
専門試験の科目とは。
優先する科目 | 捨て科目 |
憲法、民法、行政法、刑法、政治学、行政学、社会政策、国際関係 | マクロ経済、ミクロ経済、財政学 |
専門試験は、捨て科目に注目してください。
捨て科目のうち、マクロ経済とミクロ経済、財政学は難しすぎます。難易度では、高偏差値の大学の経済学部で学ぶ内容となります。
とても公務員試験で初めて学ぶ方には時間が足りない科目であり、専門科目は他の科目を選択すれば良いため、捨て科目にすべきです。
論作文試験
論作文試験は、文字数800字~2000字程度で論作文を書く試験になります。
試験時間は60分~120分程度です。この短い時間で自身の考えや、根拠を論じていく試験です。
論作文の議題はどのようなものがあるか。
論作文の議題でよくあるものは、「貴方が考える超高齢化社会に対応する施策」、「待機児童を0にするための対策とは」など、自治体が抱える課題について論じるものや、
「石川地震での課題について」や「ウクライナ戦争の原因とは」など時事問題を扱ったものまで幅広く出題されます。
論作文試験の対策について。
論作文試験はとにかく書いてみることです。
多くの論作文を書くことで傾向が掴めて、どんな議題でもある程度の完成度で書けるようになります。
しかし、論作文を書くためには、材料となる知識が必要です。私は日経新聞を購読し、参考書の速攻の時事を読んで時事問題を把握していました。
その他、池上彰氏のニュースそうだったのか!!を見ていました。池上氏の番組は時事をわかりやすくまとめられているため理解しやすいです。
以上が、公務員試験の筆記試験についてです。
筆記試験は公務員試験の一番初めの壁だと思いますが、傾向を掴み計画的に進めていくことで他の受験者との差を生むことが可能ですので、しっかりと対策をして挑んで頂ければと思います。